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卒アル担当になりました…くじで。
保育園の保護者会で最も避けたい役のひとつ、それが「卒アル係」ではないでしょうか。
私はくじ引きで役員になり、さらに役員くじ引きで卒アル係に当選してしまい、その年の春から怒涛の写真地獄に突入することになりました。
卒アル係って嫌われているんです。
なぜかというと、仕事が多いから。
そして、園にもよりますが、卒園式の写真をアルバムに入れることにより、必然的に卒園後も仕事が続くんです。
そして、役員以外の方たちに仕事を知ってもらいにくいため、特に感謝されないという・・・涙
「卒園アルバムって写真選ぶだけでしょ?」と甘く見ていた、かつての私に喝を入れたい。
この記事では、そんな卒アル係のリアルな仕事を紹介します。
保育園の卒アル係、仕事の全体像とは?

年長保護者会の仕事の一部
卒アル係は、年長の保護者会役員の中から選出されます。(年長のものだから当たり前・・・)
写真の選定は基本的に役員全員で四半期ごとに集まって行い、その中で最終的な調整や業者対応などを卒アル係が中心になって進行します。
主な仕事内容
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写真選び(四半期ごと)
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子どもごとの登場回数の調整
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写真屋とのやり取り(レイアウト・修正など)
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卒アル希望者の取りまとめ(申込・料金徴収)
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卒園後の写真(卒園式分)対応・納品調整
顔と名前が一致しない…写真選びの試練
まず最初の難関は、子どもの顔と名前が一致しない問題。
イベントごとに撮影された何百枚という写真データの中から、
「誰が写っているのか」「それぞれ写真に何回出てきたか」を把握する必要があります。
同じ子が10回登場して、別の子は1枚しか写っていないなんてこともザラ。
社交的な子たちは、写真屋さんがやってくると満面の笑みで楽しそうに写っているけれども、人見知りの子は後ろの方で無表情・・・なので、ついつい同じ子をチョイスしてしまうんです。
写真の登場回数を“均等化”する地獄
最大の仕事がこれ。写真の登場回数調整です。
卒アルには全体で約90枚の写真を使用。
その中で、各子どもが何回登場しているかをチェックし、バランスを取る必要があります。
昔は「正」の字でカウント
過去の担当者たちは、写真に写っている子どもを紙に「正」の字で記録していたそう。
でもこれ、最後に1枚写真が差し替えになったら…?
また整合性が取れなくなってくるという恐ろしい作業!
私はスプレッドシートで“見える化”!
さすがにこれでは無理だと感じ、私はGoogleスプレッドシートで管理表を作成しました。
役員たちがスマホから入力できるようにして、
写真を選ぶ段階からリアルタイムで登場回数を確認・記録できるようにしました。
これで調整作業が激減!
もし手作業のままだったら、プラス3時間は軽くかかっていたと思います。
ただし、これは一緒にやるお母さんたちが、スマホでスプレッドシートに数値を登録することに協力的だったから実現したこと。
(今思えばみんな結構ITリテラシー高かった!ありがとう!)
写真屋さんとのやり取りも大仕事
卒アルの制作は写真屋さんが担当しますが、
レイアウトやイラストの調整、行事名のタイトル画像などは、こちらからのリクエストで変更も可能です。
ただ、デザインが超・昭和テイストだったのが難点。
「これはちょっと…」と、イベントごとのタイトルデザインを提案し直す羽目に。
結果的には、よりかわいい今風のアルバムに仕上がりました!
実は面白さもあった…でも、やっぱり大変
私自身、普段は企画系の仕事をしていて、入稿作業もたまに担当する立場です。
Adobe系ソフトも一通り扱えるので、本来なら立候補してもおかしくないのですが……
いやいや、『できればやりたくない!』のが本音ですよね(笑)
それでも、デザインを工夫したり、仲間と協力してひとつのモノを作り上げたりする楽しさもありました。
でも、やっぱり通常の保護者会の集まりに加えて、写真選定の作業をすると、月に1回は保育園に出向く必要があり日程的にはきつかったですね。
卒園後まで続く“後処理”
忘れてはいけないのが、「卒園式の写真」です。
この写真を載せるために、卒園後も写真選びと業者対応が続きます。
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写真屋からのデータ確認
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追加写真のレイアウト提案
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校了データの確認・納品連絡
卒アルが完成して配られるのは、うちの園の場合は最終卒園式分の入稿が5月のGW前。
で、完成は夏でした。
ちょっと忘れかけてたよ、卒アルwと思いました。
ただ、ちょっと成長した子供を連れて保育園に行けたのは、とっても嬉しかったのを覚えています。
息子も先生たちに「大きくなったね~」と言われてまんざらでもなさそうでした。
まとめ:卒アル係は地味に大変。でも悪くない。
卒アル係は、とにかく「見えない作業が多い」役職。
特に写真の選定と調整にかかる労力は、思った以上に大きなものでした。
ただ、アルバムをみて喜んでくれる方々を見ると、「ああ、頑張ってよかったな」と、しみじみ思いました。
できれば、スプレッドシートのテンプレートを引き継いで、今後の人が少しでもラクになるようにと願っています!